トップ | 主な取扱車種の説明 | BMW X5 解説
2000年10月、BMWがSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)、それがX5。それまでのSUVとは一線を画し、オフロードだけではなくオンロードでの走行性能も高めたSAV。セダン系のプラットホームに、あえて、モノコックボディを採用し充分な居住空間を確保。更に高めにセッティングされたドライビングポジションなどが特徴。セダン系の走行性能はそのままに、ダイナミックでスポーティーな新しいカテゴリーの5ドア、5シートのSUVである。
日本への導入は、3,0i と4,4i のツータイプ。中でも4,4i に搭載されるV8エンジンは、後にLM型レンジに搭載されるものと基本的に同じもの。ミッションはステップトロニック付き5ATで、後に4,4i・4,8is には6ATが採用される。その他、デュアル&サイド&ITSヘッドエアバッグ、DSC(ダイナミック・スタビリティー・コントロール)、DBC(ダイナミック・ブレーキ・コントロール)、自動的にブレーキを制御し時速 5〜10kmの速度を保ちながら坂道を下ることができるシステムHDC(ヒル・ディセント・コントロール)、ABS、テンショナー&フォースリミッター付きシートベルトなどを標準で装着する。ステアリング位置は、3,0i は右ハンドルのみ、4,4i に右左ハンドルを設定。
3,0i・4,4i 共にオプションでスポーツパッケージを用意。専用アルミホイールや専用サスペンション、更に専用インテリアがパッケージオプションとなる。オンロードを犠牲にしないBMWらしいオプションだ。そして2001年10月、4,6is がリリース。高いスポーツ性能を象徴する「S」を表し、エンジンパワーの向上や20インチホイール&オーバーフェンダーをはじめとするスポーティな外観に仕上げられるトップモデルである。左ハンドルのみの設定となる。
その後、幾度かの仕様変更を経て2003年10月マイナーチェンジ。ヘッドライトやアルミホイールなど概観のデザイン変更、インテリアのデザイン変更の他、ATに電子制御のxDriveを採用。更にダイレクトな走行を可能にした。その他、4,6is にはそれまでのV8-4,600ccからV8-4,800ccにエンジンが変更。最上級グレードに相応しいエクステリア&インテリアが奢られた。
最近では初期物の価格もリーズナブルになり、セカンドレンジ後期物などと同等の価格の物件も多く出回ってきた。また同じようなコンセプトの車種としてメルセデスベンツMクラスが挙げられるが、アメリカンSUVを強く意識して造られたMクラスとはやはりキャラクターが違い、ドイツ車特有の抜群のオンロード走行性能を持つX5は、セダン同様のアジを備えた車です。