トップ | 主な取扱車種の説明 | ベンツ MLクラス 解説
まず3,200cc、V6ユニットを積むML320が'98に日本初上陸を果たした。圧倒的な規模のSUV市場となった北米マーケットを見据えた「新規開発モデル」で、アメリカの工場で生産されている。
ミッションは5ATが採用される。駆動方式は、ディファレンシャルロックを必要としない4エレクトロニックスタビリティコントロールを採用した軽量なフルタイム4WD。センターデフにロッキング機構も差動制限装置も一切持たず、4エレクトロニック・スタビリティ・プログラムによって、4輪それぞれのブレーキの独立制御とエンジン出力制御で、グリップしている有効な駆動輪に駆動力を配分。ローギヤードを選択できるトランスファーも備える。
オンロードでのダイレクト感のある操作感と軽快な運動性能が身上だ。なんと(今時)ラダーフレームをもつセパレートタイプのボディ構造は、頑丈そのもので安全性能が高いだけでなく、クロスカントリーとしての性能も十分に確保している。
サスペンションは前後ダブルウィッシュボーン。'99に4,300cc、V8を積むML430が、'00に2,700cc、直列5気筒ディーゼルターボを積むML270CDIが追加され、'01に初のマイナーチェンジを受けた。
主な変更点はフロントとリアのバンパーやランプのデザインで、AMGパーツを架装したML320スポーツラインという新グレードも登場した。MクラスにもAMGのML55というハイパフォーマンスモデルが存在する。
インテリアは'98のデビュー当時、明るめなグレーの本革シート標準装備。シート配列は前2名、後3名の5名定員で、それぞれが独立したシートを採用しリアシートの中央席も犠牲にならない。リヤシートの分割可倒も3名分それぞれを別々に倒すことができる。デュアルエアバッグとABSを標準装備。右ハンドルのみの設定。ウッドコンビステアリング、サンルーフなどはオプション。その後のマイナーでインテリアも変更され本革シートはオプション扱いに、標準ではダーク系のハーフレザーシートが標準装備に。シフトもマニュアル車の様に操作可能なティップシフトへと変更される。